外国人との英語での働き方講座 - 勉強会メモ

イベント概要です。

最近は海外の方とお話しする機会も増えてきたのではないでしょうか? もしくは、話せなくて沢山の機会損失をしているのではないでしょうか?

例えば、エンジニアだったら、技術カンファレンスに行って有名なエンジニアがセッションしてて興奮したけど、英語で全然分からなかったとか、本当は話しかけに行きたかったけど英語で何て話せばいいのか分からなくて遠くから見守って終わったとか。

あと私が実際にあったのは、4年前、日本人チームの中でひとりだけアメリカ人がいて、英語も自信無いしどうコミュニケーション取ったらいいのか分からなくて沈黙をしていたら、「僕何もしてないのに Madoka に嫌われてる」と思われていたりとか。ホントすみませんでした。(今は米国本社所属で逆に日本人の方が少ない(日本人2人しかいない)チームだしこんなことは起きてない)

そういう人たちのために! もしくは、単純に「会社で外国の人と働くことになった」「仲良くなりたいけど海外の人との接し方が分からない」という方々のために! その道のプロの方々をお招きして、4/5(金)の夜にお話しいたします。

この勉強会に参加するモチベーションは?

  • ぼく自身が海外のエンジニアと働いていて、現状をより良くするきっかけを得たかったからです。この数年で、9ヶ月間の海外出張や6ヶ月間の語学留学をしたこともあり、グローバルな環境を目指すエンジニアとディスカッションしたいという意欲もあります。

外国人との英語での働き方講座

グローバルで働くための心構え by 野村アレックスさん

  • はじめに会場内にいる人がどのような環境で働いているかのアンケートです。
すでに外国人と働いている 3割
働いてはいないが外国人が社内にいる 1〜2割
いずれ海外で働きたい 5割
必然的にそうなるので焦っている 4割

→英語での働き方勉強会なだけあって、高い割合で海外の方と働いている人が多い印象です。

  • このセッションの中で大切だと感じたのは、
    • 多国籍な環境で働くぼくたちは日本代表として見られていること。
    • グローバルな環境に合わせてぼくたち自身の規格をアップデートしていく必要があること。
    • EnglishとGlobal Communicationは違うこと。

グローバルな環境に合わせてぼくたち自身の企画をアップデートしていく必要があること。

  • 例としてMDやUSB Type-Cが挙げられました。いつまでも古いままではなく、グローバルを意識して自身をアップデートしていくマインドが大切とのことです。

EnglishとGlobal Communicationは違うこと。

  • SparkDojo(*アレックス氏の英語コミュニケーションスクール)では、グローバルコミュニケーション力を以下の指標で図っています。

    • Mindset
      • 違いに対応するための考え方
        • 知的好奇心:どれだけ学びに意欲を持てるか
        • 社交性:交流を深められるか
        • 自信と印象:自信がある人は入っていける
        • 異文化理解:違和感(文化的な違いなど)に気づけるか
        • リーダーシップ:会話の中でリーダーシップを持てるか
    • Language
      • 単純な英語力
    • Technique
  • とある外資系で英語力とパフォーマンスの相関を調べた結果、パフォーマンスと英語力の相関は低い。CASEC 700点(TOIEC 600点)ほどでもパフォーマンスが高い人は多くいます。

  • 日本人は英語に集中しすぎ問題。英語の本当の目的はグローバルな環境でコミュニケーションを取ることなので、TOIECの点数や細かいグラマーは必要ないです。
  • →ぼくの経験からも「完璧を求めて喋らないより、つたない英語でも伝えようとする」と相手もなんとか理解してくれようとすることが多いです。

  • 日本人は海外からどう見られている?

    • 日本人特有の文化(空気を読んだり、多くを語らなかったり)は外国人も困っているそうです。
    • 日本は比較的外国人が少なく文化間の違和感に気づきにくい環境にあります。そのため、文化間の違いを理解して外国人と接する必要があるとのことです。

外国人との働き方, 便利な英語フレーズ講座 by ちょまどさん、ロッシェルさん

  • このセッションはマンガでわかる外国人との働き方からシチュエーションを抜粋しロッシェルさんが解説する形式で進みます。
  • ※事前アンケートの結果「便利な英語フレーズを知りたい」「失敗談を知りたい」が多く著書がぴったりとのこと。
  • ※このセッションで登場するフレーズは、全て著書に載っています。

    15話 外国人の前で日本語を長く話すのは厳禁。

  • 相手が理解できない言語で話すのは失礼に当たるため。相手は疎外感や不信感を感じてしまう。
  • [解説]対策として、どうしても日本語が必要な場合「3分以内をめど」に「日本語で何を話すかを説明」すると良いです。
  • 便利なフレーズ例:
    • "Please excuse us, we need to speak Japanese for a moment."
    • "We were able to confirm that we all have the same understanding."
  • →確かに打ち合わせ中に外国語での会話が始まるとつらい気持ちになることが多くあります。特に笑っていたりすると「変なことを言ってしまった?」と不安になったりするので気をつけたいですね。

7話 英語が苦手は恥ずかしくない

  • 日本人は話が聞き取れなくても「話の腰を折るのは悪い」と思ってしまい、わかったふりをしてしまうことが多いです。
  • [解説]わかったふりをするのは絶対に良くないです。事実「日本人と働く外国人」の悩みとして「わかったふりをされる」が多いとのことです。そのため、わかりにくかったら伝えて改善するようにしましょう。
  • 便利なフレーズ例:
    • "Could you please explain what you men by ~?"
  • →セッションでは「SQL」の読み方の違い(英語圏では"シークル"、日本では"エスキューエル")を例に上げていました。実際、読み方以外にも英語の訛りで聞き取れない場合など等もあるので、どんどん聞き返して自分の中の辞書をアップデートしていくことが必要だと感じています。
    • 例:ベトナム語訛りの英語では最後の音が落ちることが多いです。(shoes、日本では"シューズ"、ベトナム英語では"シュー"というふうに聞こえる)

17話 会議では自分の意見をしっかりと

  • 日本人は個人よりチームとしての意見を尊重してしまう人が多いです。意見を求められても「他の人(上司・関係者)の意見を聞いてから〜」となりがち。
  • [解説]外国人は個々の意見を求めているので、会議では積極的に自分の意見を主張して皆で貢献していくことが必要です。
  • [補足]Microsoft社の例では、発言が無いと次回からミーティングに呼ばれなくなるそうです。これは、ネガティブな意味ではなく「関係ない会議だったので発言がなかった」→「会議で時間を使わせるのは申し訳ない」「その分コード書くなりで会社にコミットして欲しい」という意味だそうです。
  • 便利なフレーズ例:
    • "This is what I think ~"

12話 会議の場では積極的に

  • 議論が白熱して会話に入り込めない問題。日本文化では言葉をかぶせるのは失礼にあたるため発言できる"間"を待つが、外国人は次々に発言するのでそういった間はできにくいです。
  • [解説]対策として、定型文やジェスチャー(ホワイトボードに書き始める、タイムのジェスチャーを取る)で割って入ると良いです。
  • 便利なフレーズ例:
    • "May I say something? ~"
  • [補足]また会議が終わったら、next stepを必ず確認する。基本的にやるべきことが決まらないミーティングはない。
  • 便利なフレーズ例:
    • Lets confirm what we dicided today.
    • To reconfirm, the next steps are ~.

9話 起承転結の順番では伝わらない

  • 日本人は起承転結で話をする癖がありますが、外国人はパラグラフ・ライティングに慣れているので理解が難しいとのことです。
  • [解説]パラグラフ・ライティングを活用して「結論→理由→結論」で話せるよう練習しましょう。(直球)
  • →ちょうどTOEIC SWの試験内容にエッセイがありパラグラフ・ライティング形式での提出が求められています。参考書の中でも特にTOEIC(R)テスト スピーキング/ライティングが便利なフレーズ、回答例やサンプル問題もありおすすめです。

全体的な感想は?

  • まず、300人の会場が埋まることに驚きました。それだけ英語を課題に感じている人が多いということでしょう。
  • セッションもわかりやすい内容で共感しやすかったです。細かい悩みは人それぞれあると思いますが、結局は勉強だけせず「やっていくこと」が大切というのが根底にあるように感じました。この辺り、アレックスさんのセッションであった格言が素晴らしいです。
勉強よりも練習
知識よりも自信
PRACTICE makes perfect